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~バラの泉~

バラの泉へようこそ~

バラを育てるうちに、バラとは、どんな植物なのか、その起源や、いつ頃から、どこで、栽培されてきたのかを含め、

人との関わりを調べるページです。バラへの思い入れは湧き上がる泉のようであり、そこから「バラの泉」と名付けています。

 

(尚、内容については、既存の本や、ネット上から得たものであり、個人が楽しむために始めた覚書です。

 真偽についての責は負いかねますのでご容赦くださいますようお願いします。)

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地球上に初めてバラが現れたのは?

一番古いバラの化石はいつごろのものでしょうか?

 

アメリカのコロラド州やオレゴン州から出土したもので7000万年前~3500万年前にノバラの先祖が存在してたものと見られています。

 

日本では、兵庫県明石の遺跡で発見された(1936年)アカシサンショウバラで、新生代鮮新世から更新世のものとされ、400万年前から100万年前のものです。(『ばら花図譜 国際版』鈴木省三・小学館・1996年版参照) 

尚、地質標本館のホームページの地質標本にはバラ科バラで、9件の資料があり、長崎・岐阜・山形・宮崎・栃木・鹿児島から出土した中新世前期(約2300万年前から約500万年前)・鮮新世後期・更新世のバラの化石データがありました。

人とバラの出逢う時(2)

紀元前2000年頃に記されたとされる粘土版「ギルガメシュ叙事詩」には、「その中の1枚であるK2252とナンバーが打たれた粘土板の左から五行目には、「薔薇は永遠の命・・・・・」と記されている」(『薔薇のパルファム』蓬田勝之・求龍堂2005年より引用)とバラが出てくる箇所があります。

ギルガメシュとは紀元前2600年頃に実在したとされる古代メソポタミア、シュメールの王で、その後に伝説化しこの物語の主人公とされたと考えられています。(wikiより)

人とバラの出逢う時(1)

バラの花が飾られた最初はいつごろからでしょうか?

 

それは、今から7000年前(紀元前5000年代)のエジプトの遺跡(ファイユームの墓跡)でのバラの花輪の発見があります。その頃からすでに栽培されていたと考えられています。品種は、小アジア方面からエジプトにもたらされたロサ・ガリカに属するものとされています。(『ばら花図譜』)

 

小アジアとは、「アジアの西端部、黒海、地中海に囲まれた半島。トルコ共和国の主要部。別名アナトリア」(大辞林第三版の解説)とあります。

バラを国花とする国々

バラを国花としている国とは、どんな国でしょうか?

イラク(赤バラ)シリア(ダマスクローズ)イラン・サウジアラビア・ブルガリア・ルーマニア・モロッコ・ポルトガル・イングランド・ルクセンブルグ(バラ)があります。

赤字で書いた国々の位置を地図上で見ると、小アジア近隣諸国です。これだけ国花にもなっていることからみると自生地から栽培地になっていったと考えられます。古代メソポタミアは、現代のイラクの位置にあたります。ブルガリアやモロッコは、現代でもバラの精油の産地として有名です。

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